探偵について

ホームズやポアロは別として、探偵といえば、ほとんどの人が尾行を想像することでしょう。対象にそれと悟られないよう移動を共にし、不倫等の証拠を押さえることです。調査していることがバレることはほとんどありませんが、後を追う調査員は対象となる人物の動きを予測しておかなければなりません。当然なのですから、ラクな仕事ではありません。

興信所や探偵社などを経営する際は、取り立てて特殊な資格等は要求されません。そのかわり、探偵業の適正化のために作られたいわゆる「探偵業法」によって、業務開始前日までにその地域の警察署に赴き、公安委員会に届け出を行い、「探偵業届出証明書」を交付してもらい、許可を受けることが不可欠です。探偵会社を利用するにあたって、どうしても気になるのが諸経費や料金のことです。費用は時給換算のように単純なものではなく、調査次第で変動してきます。不倫や親子関連の行動調査などでしたら、1時間の調査だったとして、一般的にはだいたい2万円ぐらいです。相場を知ったところで結局はオーダーメイドですから、プロに相談して見積もってもらうのが一番早い方法だと思います。

探偵業者を使って浮気調査をしてもらう場合、多少細かいようでも、交遊関係や時間的な行動についてなどを話しておくほうが、何もかも調査員にやらせようとすると、肝心の証拠を掴むまでに手間ひまかけてやらなくてはなりません。多々あるでしょうし、と良いでしょう。たとえ不倫調査という正当な理由があっても、顧客に売却する探偵の行動が違法なのではと不安に思う人も少なくありません。現在は探偵業法による規制があるので、その点は心配要らないでしょう。探偵業法が2007年に施行される以前は、調査業務を取り扱う会社に関する統一の法規制が存在しなかったので、業者の違法行為によるトラブル発生抑止のため策定され、現在に至ります。探偵業者の電話にかかってくる相談の過半数は、不倫の有無を調べる追跡調査です。それをベースに探偵の調査手法をご説明しましょう。一般的な浮気調査では、依頼者から得た情報を元にターゲットの尾行をします。何日も調査しても経費がかさむだけですから、浮気相手と会う時間がありそうな日に絞って後を追い、

探偵業者を選ぶ際は、あとでがっかりしないためにも、調査対象となる人が住んでいる地域の会社に依頼するようにしましょう。細かな土地勘があればあるほど、調査に有利ですし、克明な報告を得ることができるでしょう。調査内容いかんでは得意なこととそうでないこととがありますし、普通の生活では興信所や探偵を使う機会はないものです。そんなわけで、パートナーの浮気調査をしてほしいと思っても、どこが良いやらピンとこないのが当然とも言えます。まともに届出を出している会社なのかは、届出番号で判断することができます。だからこそ、そこのサイトや営業所、広告、チラシに認可番号を明記しているかどうかは確認しておかなければいけません。追加費用を加算したりして高額な請求を行っている場合もあるようです。しかし、高ければ高いだけ調査品質が高いかというと、成果があればこその対価であるのに、決定的な不倫の証拠をゲットすることができなかったチェックしておいた方が良いでしょう。

探偵と便利屋って探したり尾行するだけなら一緒じゃないの?と言われてしまいました。答えはノー。この二者にははっきりとした法制度上の違いが便利屋といった職業は所轄する官庁がないのに対し、警察署経由で所管の公安委員会に探偵業開始の認可を受ける必要があります。認可官庁によってしっかり管理され、依頼者の個人情報と権益を守る義務があるのが探偵業者です。